戦前から戦後にかけて日本軍がシンガポールで何をしたか、新資料や生存者の証言で学ぶ「アジアフォーラム横浜証言集会」が7日、横浜市神奈川区のかながわ県民センターで開かれる。東南アジアの戦争被害を伝える横浜の市民グループ「アジア・フォーラム横浜」の主催。
日本軍が戦前から東南アジアに敷いていたスパイ網や、開戦前から日本が東南アジア60都市の攻撃目標を定めていたことなどについて、祖父を日本軍に殺害されたシンガポールの研究家、林少彬さんが貴重な新資料も交え解説。また、日本軍がシンガポール陥落後に行った「大検証」(華人粛正)で7歳のときに父親を殺害された沈素菲さんが、日本軍侵略後の現地の様子をインターネット電話「スカイプ」で話す。
このほか、琉球大の高嶋伸欣名誉教授が「東南アジアでの日本軍加害行為を問い続ける意味」をテーマに講演する。毎年、アジア太平洋戦争の開戦の日(8日)の前後に証言集会を開いている同グループは「日本では東南アジアへの加害行為が知られていない。ぜひ知ってほしい」と呼び掛けている。
午後2時から。参加費千円、学生以下無料。問い合わせは吉池さん電話080(4536)3505。