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偏見解消訴え四半世紀、エイズデーへ奔走 横浜の笹田さん

社会 | 神奈川新聞 | 2019年11月27日(水) 05:00

「エイズへの正しい知識と理解を」と訴える笹田克子さん
「エイズへの正しい知識と理解を」と訴える笹田克子さん

 エイズウイルス(HIV)感染者やエイズ患者に対する差別や偏見をなくそうと啓発活動を続ける女性が横浜にいる。NPO法人「AIDSネットワーク横浜(ANY)」理事長の笹田克子さん(84)。「世界エイズデー」(12月1日)を控えた30日、横浜駅東口で開く街頭キャンペーンに出展し、一人でも多くの理解と支援を得るため準備に奔走している。

 笹田さんは1993年、当時社会問題となっていたHIVに女性が身を守る知識や環境がないまま感染が拡大する現状を前に、力になりたいとANYを設立。四半世紀にわたりエイズや性感染症の予防をはじめ、エイズ患者や感染者らへの支援とエイズの知識、理解を深めるボランティア活動を行っている。

 「エイズは『死に至る病』『原因不明で治療法がない』というのは今では全くの誤解」と笹田さん。治療法は大きく進歩し、抗HIV薬を毎日飲み続けることでウイルスは血液から検出できないほど減る。免疫力も回復するためエイズを発症することはほぼなくなった。

 つまり、効果的な治療を続けていれば感染しない。早期発見、治療で長生きできることがHIVの新常識となっている。「治療している人は、もはや感染源になっていないということを意味する『U(Undetectable、検出不能)=U(Untransmittable、感染しない)』という言葉をもっと広めたい」と笹田さんは力説する。

 2018年に国内で新たにHIV感染が分かったのは1317人で横ばい状態が続く。「若い人たちからもさまざまな性感染症の相談が増えている。一方でエイズへの関心が薄れていくように感じる」と危機感を強める。「HIV検査は県内や全国のほとんどの保健所で無料、匿名で受けられることを知ってほしい」

 街頭キャンペーン「世界エイズデー in Yokohama 2019」は30日、そごう横浜店地下2階正面入り口前の新都市プラザ(横浜市西区)で開かれる。横浜AIDS市民活動センターの主催。午前11時~午後4時半。

 同センターやANYのほか、県臨床検査技師会や横浜YMCAなど参加団体の活動を紹介。エイズに苦しむ人々に支援の意思を表す“レッドリボン”を手作りするなど多彩なイベントで理解を呼び掛ける。

 ANYは匿名で受け付ける電話相談電話045(201)8808=水曜午後6~9時、土曜午後3~6時=を無料で行っている。

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