1. ホーム
  2. ニュース
  3. 社会
  4. 豪雨災害の記憶、次代へ 川崎・シンポジウムで決意新た

豪雨災害の記憶、次代へ 川崎・シンポジウムで決意新た

社会 | 神奈川新聞 | 2019年11月24日(日) 05:00

救助隊員として駆け付けた30年前を振り返る犬飼さん(右から2人目)ら =川崎市高津区のてくのかわさき
救助隊員として駆け付けた30年前を振り返る犬飼さん(右から2人目)ら =川崎市高津区のてくのかわさき

 川崎市高津区蟹ケ谷の住宅地で集中豪雨による崖崩れが起き、6人が死亡した土砂災害から30年。災害の記憶を継承し、消防組織の在り方を考えるシンポジウムが23日、市生活文化会館(同区、てくのかわさき)で開かれた。惨状を目の当たりにした消防職員が当時を振り返り、消防の今後を背負う職員らに語って聞かせた。

 土砂災害が起きたのは、1989年8月1日未明。最初の崖崩れで一家3人が生き埋めとなり、2度目の崩落で救助活動中だった消防隊員3人が命を落とした。

 シンポでは、現場に駆け付けた消防職員と元職員4人が登壇した。

 高津消防署の救助隊員だった犬飼明彦さん(57)も崖崩れに巻き込まれた1人。その時の様子を「ガサガサと音がして山側を見たら木が倒れてきた。その後のことは記憶にない」と振り返った。今は中原消防署の出張所に勤務する犬飼さんは「身をもって経験した崖崩れの怖さを、職場の若い人にも伝えている」と語った。

 宮前消防署から応援に入った道法明さん(56)は当時、救助隊員になったばかりだった。怒号のような指示が響く現場を捉えたニュース映像が会場で流されると、「あの時を思い出すと、何とも言えない気持ちになる」と声を詰まらせ、「十数年前にはけがの後遺症で先輩が亡くなった。悲しみと同時に、今は災害への怒りも感じる」と打ち明けた。

 今秋発生した台風15号や19号は、県内にも深い爪痕を残した。道法さんは当時と今の消防組織の状況を比較し、「資機材は充実しているし、安全管理体制はかなりきめ細かくなっている」と説明。犬飼さんは「実災害に携わった人間が少なくなっており、後継者をどう育成していくかが問われている」と指摘した。

 シンポは市消防職員協議会の主催。消防署員や市職員ら約70人が参加した。

こちらもおすすめ

防災に関するその他のニュース

社会に関するその他のニュース

PR
PR
PR

[[ item.field_textarea_subtitle ]][[item.title]]

ニュースに関するランキング

    アクセスランキング