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猛雨 台風19号の教訓(4)
交通寸断 70年前の記憶重なる

社会 | 神奈川新聞 | 2019年11月17日(日) 10:08

台風19号による土砂崩れで橋脚などが流失した蛇骨陸橋=11月6日、箱根町
台風19号による土砂崩れで橋脚などが流失した蛇骨陸橋=11月6日、箱根町

 路盤の洗掘、のり面の崩壊、倒木、岩石の流入-。国際観光地・箱根の周遊や生活の足として欠かせない箱根登山鉄道が台風19号で寸断された。

 被害は約20カ所。箱根ロープウェイでアクセスできる噴煙地・大涌谷の園地が15日に再開されたのは明るい話題だが、箱根湯本-強羅間で運休の続く登山鉄道は19号の来襲から1カ月が過ぎた今も、再開のめどは立っていない。

 中でも深刻なのは、小涌谷駅周辺だ。高さ約100メートル、幅約20メートルに及ぶ土砂崩れで「蛇骨陸橋」の橋脚や橋桁の一部が線路もろとも押し流され、全国最多雨量の深い爪痕を象徴する現場となっている。

 6日、現場の状況を説明した宮原賢一鉄道部長は軌道の変更も示唆した。「斜面をどう安定させるかを協議している。電車が安全に走れる状況をつくれるかどうかがポイントだ」。まだ被害総額の算出もできていない状況だ。

 同社にとって、こうした苦境は初めてではない。

 
 

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