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多文化共生を考える ワーカーズコープが全国集会 県内初

社会 | 神奈川新聞 | 2019年11月16日(土) 10:47

神奈川での全国集会への参加を呼び掛ける古村理事長
神奈川での全国集会への参加を呼び掛ける古村理事長

 日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会の全国集会が29、30の両日に横浜市内で開かれる。さまざまな社会的課題の解決に向け、1987年からほぼ2年置きに続く全国集会の県内開催は初めて。今回は「多文化共生」を大きなテーマに据え、各団体や専門家が先進事例を基に学び合う。

 「いま、『協同』が創る2019全国集会in kanagawa」と題して開催。県内の協同組合やNPO法人など34団体で立ち上げた実行委員会とともに準備を進めてきた。

 「ちがいがおりなす豊かな未来」をテーマに掲げ、県民ホール(同市中区)で行う初日はオープニングパフォーマンスとして、川崎市川崎区桜本出身のラッパー・FUNIさんが集会のために作ったオリジナル曲を披露。横須賀市出身のフォトジャーナリスト・安田菜津紀さんの記念講演、トークを予定している。

 2日目の分科会は神奈川大横浜キャンパス(横浜市神奈川区)を中心に開催。多文化共生や就職氷河期問題、社会的孤立の解消、尊厳ある働き方、循環経済など今日的な課題を各分野の専門家らを交えて学ぶ。作家の雨宮処凛さん、NPO法人「ほっとプラス」代表で「中高年ひきこもり」などの著作がある藤田孝典さんらも参加する。

 集会の共同代表を務める同連合会の古村伸宏理事長は「人口減少社会で、とりわけ働き手の数が減り、外国にルーツがある人が数多く働いて暮らしている。これをどのように日本社会のありようとして定着させていくか、多文化共生が大きなテーマになる」と話す。

 開港の地であり、先駆的な差別禁止条例づくりを進める自治体もある神奈川での開催について、古村理事長は「近代や戦後の日本社会の歴史を象徴する多文化共生の地。また、日本の協同組合の源流ともいえる、二宮尊徳の報徳思想発祥の地でもある。協同組合同士のつながりが深い神奈川はこれからのモデルになる。社会的困難や課題について、分野や専門を超えてつながり、共生社会の実現に向けて、ともに考えていきたい」と語り、参加を呼び掛けた。

 問い合わせは、実行委員会事務局電話045(341)4192。

 
 

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