
動物愛護の大切さを伝えようと、横浜市保土ケ谷区の市立坂本小学校(神倉美智子校長、児童数644人)で28日、女子アナウンサーの朗読会が開かれた。児童はペットとの共生への理解を深めていた。
動物好きの6人の女子アナウンサーたちのグループ「にくキュー レスキュー@大人女子アナウンス部」(西田亜紀子代表)が企画した。同グループは昨年11月に結成。言葉で伝えるプロとして、ペットロスなどをテーマに朗読会を開いてきた。
この日は小、中、高学年に分かれ、全校児童が参加。中学年では鳥越雅子さん(46)が、少年がペットの犬とともに成長し、つらい別れを乗り越える絵本「だいすきなグー」を朗読。「ゆっくり読むように心掛けた。悲しい場面では静かになり、それぞれが考えていると感じた」と振り返った。
スライドで人間や動物のさまざまな喜怒哀楽の表情を見せ、子どもたちがその心理を推測する試みも。おりに入っている犬の写真を見て、「悲しそうな表情をしている」「飼い主を待っている」と声が上がり、「何でおりの中にいるの」との司会者の質問には「飼い主に捨てられて保護された」といった意見が出た。
4年の男児(10)は「命を預かったなら最後まで面倒を見ることが大切だと、プロのアナウンサーの朗読とスライドで強く感じた」と話していた。