台風19号で崩落した相模原市緑区の国道413号について、国土交通省と市は14日、通行止めを年内に解除する、と発表した。東京五輪の自転車ロードレース競技のコースにも設定されており、国が復旧工事を代行することで、競技開催のめども立ったという。
市は今月中に五輪組織委員会に報告する予定で、本村賢太郎市長は「復興のシンボルとして五輪ができるよう全力を尽くす」とコメントした。
大規模に崩落したのは西側の湯口沢橋(同市緑区青根)手前と東側の境沢橋(同区青野原)手前の2カ所。急斜面の山側から流れてきた雨水や土砂で道路の基礎や擁壁が大きく削られ、谷側に崩落した。
10月下旬に国が復旧工事を代行することが決定。国交省によると、工事を既に始めており、崩落前と同様の道路に復旧する見通しが立った。
復旧工事が必要な場所は他に6カ所あり、いずれも市が工事を行う。4カ所は年内に完全復旧、2カ所はまずは年内に片側交互通行できるようにし、なるべく早い時期に完全復旧を目指す、としている。
413号が通行止めになったことで、青根地区と山梨県道志村方面を行き来するのに大きく迂回(うかい)しなければならなくなり、地元住民から早期復旧を求める声が上がっていた。