
横浜港でテロ事件が発生したと想定した合同訓練が25日、大さん橋ふ頭岸壁(横浜市中区)で行われた。横浜海上保安部や県警、市消防局など13機関が参加する横浜港水際危機管理メンバーが主催し、毎年実施している。
訓練には約250人が参加。旅客船から武装したテロリスト4人が逃走して爆発物を設置し、船内に逃げ込んで発砲するなど、複数のけが人や船舶火災が発生したと想定した。
海保の特別警備隊が県警の銃器対策部隊と連携してテロリストを逮捕。小型船で逃走を図った別のテロリストは、サイレンを鳴らした巡視艇などが進路を遮って制圧した。市消防局の特別高度救助部隊は、新たに配備された防弾チョッキと防弾ヘルメットを着用して船内からけが人を搬出するなど、互いに連携を確認しながら万が一に備えた。
横浜港港湾危機管理官の小島良二・横浜海上保安部長は「ラグビーのワールドカップ(W杯)や東京五輪を控え、あらゆる事案に一丸となって対応できる危機管理態勢を築き上げたい」と述べた。





























