1. ホーム
  2. ニュース
  3. 社会
  4. 市民たちの戦い(上)「草の根」で1強に風穴 発言力高める態勢を

激動 2017かながわ衆院選
市民たちの戦い(上)「草の根」で1強に風穴 発言力高める態勢を

社会 | 神奈川新聞 | 2017年10月25日(水) 11:06

「市民が変える 選挙で変える」と書かれたプラカードを掲げ、応援する市民=22日、藤沢駅南口
「市民が変える 選挙で変える」と書かれたプラカードを掲げ、応援する市民=22日、藤沢駅南口

 与党の大勝に終わった衆院選は、神奈川でも自民党が分厚い支持基盤を見せつけた。そんななか、野党統一候補を擁立して、なんとか1強に風穴をあけようと奔走した市民たちがいた。“劇動”に翻弄(ほんろう)されながら、目的を果たした人、悔し涙を流した人…。象徴的な選挙区を点描しつつ、その思いに迫る。

12区


 23日午前0時。NHKが12区の立憲民主党・阿部知子氏の当確を伝えると、藤沢市内の事務所に大きな歓声が湧き起こった。「やった、勝ったぞ」。手を取り合って喜ぶ人、涙を流す人…。歓喜の輪の中で阿部氏がマイクを握る。

 「市民の皆さんの勝利です。皆さん一人一人が、私を国会に送ってくれた。草の根の民主主義の勝利」。集まった約50人の市民からは再び大きな拍手が沸いた。

 「私自身が民主主義を実践していると思えた」

 同日夜に行われた阿部氏の選挙報告会に参加した朝倉優子さん(53)は言う。

 公示前に、交流サイトのフェイスブックに「電話作戦」のサイトを開設。勝手連として集まった十数人の市民らと共に、選挙期間、電話をかけ続けた。

 その本数は計4326本。藤沢市外からもボランティアが現れ、フランス・パリからの参加者もいたという。「日に日に、選挙戦が盛り上がっていくのを肌で感じた」

 実際、電話かけに対する反応は前回2014年の衆院選とは大きく異なったという。多いときは1日120本の電話をかけたという主婦(46)は「『立憲民主が発足して良かった』『これで阿部さんを応援できる』という声が多かった」と手応えを口にする。

 民進党と希望の党との合流協議で、一時、応援する市民からも「希望に参加するならば、もう応援できない」との声が多数上がっていたが、立民の結党後は追い風も後押しし、幅広い層へと支持が広まっていった。

 共産党が小選挙区制導入以降では初めて同区で候補擁立を見送り、安倍政権への批判票を集約する態勢ができたのも大きかった。「共産党は議席を減らしてでも野党共闘に応えてくれた。いろいろな人の思いが集まった」と朝倉さん。

 当初はマニュアルを基に電話かけを行っていたが、途中からそれぞれが自らの言葉で語り掛けるようになった。「自分の言葉で語ることで、より言葉に気持ちがこもった。私自身がこの選挙戦を戦っているという気持ちになった」

 事務所で連日、電話かけをした女性(45)は胸を張る。

 「自分のためにやったんです。だって、阿部さんの政策の柱である原発ゼロは私自身が実現したいから。阿部さんは代弁者。選挙の主役は主権者である私たち国民。それを体現できた」

15区


 安全保障関連法の廃止や立憲主義を重視するとともに、15区で祖父の代から3代続く「河野党」の1強体制を何とかしたい。そんな市民団体などの思いが結集し「いちご(15区)市民の会」が16年11月に発足。4野党共闘、市民による候補者擁立を訴えてきた。


「いちご市民の会」のメンバーや地方議員が「統一候補」を支援した=20日、平塚駅北口
「いちご市民の会」のメンバーや地方議員が「統一候補」を支援した=20日、平塚駅北口

 市民運動からの選挙戦といえば、市議だった大蔵律子氏を擁立して

この記事は有料会員限定です。

月額980円で有料記事読み放題/100円で24時間読み放題のコースも。詳しくはこちら

衆院選に関するその他のニュース

社会に関するその他のニュース

PR
PR
PR

[[ item.field_textarea_subtitle ]][[item.title]]

アクセスランキング