三浦市の戦没者追悼式が7日、三浦市民ホール(同市三崎)で営まれた。遺族や関係者ら約70人が参列した。吉田英男市長が「戦争の悲惨さを次世代や世界へ伝える責務を自覚し、悲しみの歴史を繰り返さないよう、一層の努力を重ねる」と式辞。参列者は黙とうや献花を通じて冥福を祈った。
市福祉課などによると、市遺族会の会員数は現在300人ほど。高齢化により年々減少しているという。
1945年3月にフィリピン北部ルソン島で父を亡くした市遺族会の田邊冨士雄会長(78)は「もう少し早く戦争が終わっていれば父は帰ってこられたかもしれない。若い世代は想像がつかないと思うが、犠牲があったからこそ、今の平和があることを忘れないでほしい」と語った。