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是枝監督、慰安婦映画「上映を」 川崎市「懸念」表明批判

社会 | 神奈川新聞 | 2019年10月29日(火) 23:01

主催者と市の対応を批判する是枝監督(右)=川崎市麻生区の市アートセンター
主催者と市の対応を批判する是枝監督(右)=川崎市麻生区の市アートセンター

 川崎市麻生区で開催中の「KAWASAKIしんゆり映画祭」で慰安婦問題を扱ったドキュメンタリー映画「主戦場」の上映が一度は予定されながら中止になった問題で、同映画祭に作品を出品している是枝裕和監督が29日、共催者である川崎市の対応を批判した。上映することの懸念を主催者のNPO法人に伝えたことについて、「市は共催者として懸念を払拭(ふっしょく)する立場にあり、主催者のケアをした上で予定通り上映すべきだ」と求めた。

是枝監督発言要旨「取り下げは映画祭の死」

 この日上映された自身の作品「ワンダフルライフ」の舞台あいさつで語った。「主戦場」を巡っては、慰安婦問題を否定する一部出演者が上映中止を求める訴訟を起こしたことを受け、市から懸念を伝えられた主催者が中止を決定したが、是枝監督は「共催者が懸念を表明している場合じゃない。懸念を払拭する立場だ」と批判。その上で「懸念を真に受けて作品を取り下げるのは映画祭の死を意味する。これを繰り返せば志のある作り手は参加しなくなる。主催者は自ら危機的状況を招いたことを猛省してほしい」と語った。

 舞台あいさつ後に取材に応じた是枝監督は「映画祭はお花畑じゃない。上映に伴うリスクは皆で背負うもの。何も起きていないのに行政の懸念だけで作品が取り下げられるなど言語道断」と強調した。

 市が取るべき措置として「主催者が抗議を受けることを心配しているならケアすればいい。きちんと過ちを認めて上映し直すのが一番だ」と指摘。「懸念の表明は共催の意味を取り違えている証拠。映画祭の広告主ではない」と改めて市の姿勢を断じた。

 上映中止を巡っては、配給会社の若松プロダクションが同映画祭での作品の上映を取りやめたほか、表現の自由について考える集会が企画されるなど、さまざまな形で抗議の表明が続いている。

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