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台風19号で高波直撃の茅ケ崎海岸、砂浜侵食で道路が崩落

社会 | 神奈川新聞 | 2019年10月28日(月) 05:00

台風19号の高波で侵食され、復旧工事が進む茅ケ崎海岸の菱沼地区。左上がサイクリングロード =21日、茅ケ崎市
台風19号の高波で侵食され、復旧工事が進む茅ケ崎海岸の菱沼地区。左上がサイクリングロード =21日、茅ケ崎市

 台風19号の高波が直撃した茅ケ崎海岸(茅ケ崎市)で砂浜が侵食され、人気のサイクリングロードが崩落するなどの被害が生じた。2年前の台風でも同様の被害が出た現場で、日常的な侵食もある同海岸の高波に対する脆弱(ぜいじゃく)性があらためて浮き彫りになった。県は「今後の対策の見直しに向け、検討を本格化させたい」としている。

 県砂防海岸課によると、侵食されたのは茅ケ崎海岸の菱沼地区。流出した砂の量は分かっていないが、斜面が削られて崖のようになり、砂浜を保全するために埋められていた大型土のうが露出した。

 さらに、砂浜の上に整備された藤沢方面に通じるサイクリングロードが約350メートルにわたって崩落し、立ち入りが禁じられている。県は土のうを追加し、崩れた砂を斜面に戻すなどの応急対策を急いでいる。


台風19号の高波で砂浜が侵食された茅ケ崎海岸の菱沼地区=21日、茅ケ崎市
台風19号の高波で砂浜が侵食された茅ケ崎海岸の菱沼地区=21日、茅ケ崎市

 このエリアをよく散策するという地元の女性(70)は「海が間近でとても気持ちが良いけれど、最近は台風のたびに砂浜が削られていくような気がする。今後、生活の場に影響が出ないだろうか」と懸念を口にした。

 菱沼地区は日常的な侵食も目立っており、今回とほぼ同じエリアが2017年10月の台風21号で被災。サイクリングロードの再開までに約5カ月を要した。

 県によると、今回の19号では、上陸の時間帯にほぼ重なる10月12日午後7時に平塚市沖の波浪計で5・9メートルの高波が捉えられた。その後は観測できなくなり、データが得られていない。相模湾では高潮も発生し、同日午後4時すぎに小田原で過去最高潮位となる1・72メートルを記録した。

 横浜地方気象台は19号の接近前に波浪、高潮の両警報を県内の沿岸部全域に発表。相模湾は12メートルの記録的な高波になるとして、厳重な警戒を呼び掛けていた。

リスク高まる沿岸 3年連続深刻被害

 県内沿岸部で台風による高波や高潮の被害が深刻化している。9月の台風15号でも東京湾沿岸の横浜市金沢区で護岸が損壊し、工業団地が広範囲に浸水したばかり。温暖化を背景とした海辺の被災リスクにどう向き合うかが問われている。

 茅ケ崎海岸の菱沼地区が今回の台風19号時と同様の被害に見舞われた2017年10月の台風21号の際には、横浜で1・56メートルの最高潮位を記録。横須賀市の久里浜港付近で、海水とともに打ち上げられた大量の土砂が県道に堆積し、付近の住宅に浸水被害が出た。

 また、相模湾沿いを走る西湘バイパスの大磯西インターチェンジ(IC)付近で路肩や擁壁が崩れた。その復旧現場が今回の19号でも被災し、全線再開まで1週間近くを要している。

 西湘バイパスは07年9月の台風9号でも、西湘二宮IC付近が約1キロにわたって崩落した。奥行き30メートルほどだった二宮海岸の砂浜が一晩で失われ、その回復を目指す国の大規模な保全事業は20年度以降にようやく本格化する見通しだ。

 相模湾の南を西進する異例の進路を取った昨年7月の台風12号では、小田原市や湯河原町など相模湾西部に高波の被害が集中。小田原漁港に建設中だった交流促進施設に海水や土砂が入り込み、開業が大幅に遅れることになったほか、海沿いの国道135号を走行中の救急車が高波の直撃を受けた。湯河原町の海水浴場では海の家が10軒以上全壊し、海水浴客が半減するなど地元に大きな打撃を与えた。

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