綾瀬市は25日まで、高齢者のスキルアップを目指した介護職の養成講習会を市役所で開いている。受講者は座学や実習を通し、介護に必要な知識や技術を習得する。
講習会は21日から4日間の日程で、市内に住む70~78歳の男女8人が受講。初日は講師が介護補助スタッフの役割や高齢者との接し方、介護保険制度の仕組みなどの基礎知識を解説した。
23日から実習に入り、体位の交換や車椅子の操作などを練習。24日は衣類の着脱などを学び、講師が「手足にまひがある場合は、障害のない側から脱がし、ある側から着せるという『脱健着患』の原則がある」「着替えは気持ちの切り替えにもなるので大切。服は本人に選んでもらって」などと説明した。参加した男性(71)は「対象者の心を傷付けないような技術を身に付けたい」と話した。
講習会は高齢者就労支援事業の一環として市が本年度からスタートした。7月に実施した、求人ニーズの高いスーパーマーケットスタッフの養成に次いで2回目となる。