国土交通省関東地方整備局は20日、台風20号の接近に伴う相模川水系の洪水に備えるため、宮ケ瀬ダムで放流を開始したと発表した。可能な限り水位を下げ、降雨時の貯水容量を確保する。
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同局河川部によると、宮ケ瀬ダムでは、台風などの恐れが少ない非洪水期(10月16日~翌年6月15日)として運用する時期に入っており、本来は利水のために満水状態を維持する。
だが、19号時の水位上昇から時間を置かずに20号が接近する見通しとなったため、19日に放流を開始。毎秒80立方メートルを下流に流し、20日午前の段階で920万立方メートルの容量を確保した。放流は関東各地のダムで行われている。