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「必ずどこかにゴール」 ノーベル賞吉野さん夫妻が会見

社会 | 神奈川新聞 | 2019年10月11日(金) 05:00

笑顔で記者の質問に答える吉野さん(左)と妻の久美子さん=10日午後、東京都千代田区
笑顔で記者の質問に答える吉野さん(左)と妻の久美子さん=10日午後、東京都千代田区

 ノーベル化学賞に決まった旭化成名誉フェローの吉野彰さん(71)=藤沢市在住=は発表から一夜明けた10日、妻の久美子さん(71)とそろって記者会見した。「苦しい時は迷惑を掛けた。一緒に喜んでもらいたい」と声を掛けた吉野さんを、久美子さんは「最高のプレゼントをありがとう」と祝福。笑顔で喜びを分かち合った。

 東京都内のホテルに集まった100人以上の報道陣を前に、吉野さんは「反響のすごさに驚いている」と照れ笑い。新聞各紙が1面トップに掲載した記事を読み、「ああ、これは本物だ。現実に起こったんだなと実感した」と語った。

 2人の出会いは、京都で過ごした学生時代の考古学サークル。久美子さんは40年以上にわたり、「誠実で何事も一生懸命」な夫を支えてきた。リチウムイオン電池の開発に打ち込んでいた三十数年前、吉野さんの枕に多くの髪の毛が残っていたときは、「ストレスかな」と心配したという。

 吉野さんは「一番しんどかった時期」としながらも、「研究は必ずどこかにゴール、宝物がある。自信さえ持てれば、どんなに苦しいことも乗り越えられる」と訴え、後進にエール。会見後、賞金の一部をエネルギーや環境の分野で技術革新につながる研究の支援事業に寄付する考えも明らかにした。

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