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合掌…思い交錯 相模原殺傷から2カ月

社会 | 神奈川新聞 | 2016年9月27日(火) 02:00

花を供え、手を合わせる女性=津久井やまゆり園
花を供え、手を合わせる女性=津久井やまゆり園

 相模原市緑区の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者ら46人が殺傷された事件は26日、発生から2カ月を迎えた。園に設けられた献花台にはこの日も多くの人が訪れ、犠牲者の冥福を祈った。

 「もう2カ月。施設の人も利用者も、前を向いていくしかないのでしょうね」。近くに住む女性は、静かに手を合わせた。知人の入所者は一命を取り留めたが、事件が残した爪痕の大きさに粛然とした面持ちだった。

 子どもが障害者施設に入所しているという都内の夫妻は「人として、なぜこんなことができるのか…」と言葉少な。息子が知的障害者施設の職員という横浜市の女性は車で3時間かけて足を運び、「人ごととは思えず、一度はここへ来なければいけないと思った」と語り、花を手向けた。

共生の輪 地域から 瀬谷で追悼集会


犠牲者を追悼する集いで、黙とうする参加者=せやまる・ふれあい館
犠牲者を追悼する集いで、黙とうする参加者=せやまる・ふれあい館

【時代の正体取材班=成田 洋樹】相模原市緑区の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者ら46人が殺傷された事件は26日、発生から2カ月を迎えた。現場の献花台にはこの日も多くの人が訪れ、犠牲者19人の冥福を祈り花を手向けた。「障害者も健常者も共に生きる社会を」。追悼集会も各地で開かれ、悲劇を繰り返さない社会の実現を願う声が相次いだ。

 「犠牲者への祈りを共有し、障害者や家族をはじめ支援者や住民らが地域で語り合う場をつくりたかった」。横浜市瀬谷区のせやまる・ふれあい館で開かれた追悼の集い。約50人の参加者は2カ月の節目に合わせて黙とうし、それぞれが事件に寄せる胸の内を明かしていった。

 「事件で息子の保育園のときの友だちが亡くなった。こんなに身近で起きるなんてと、身につまされた。匿名報道ではどんどん風化してしまう」。高齢者介護に携わる女性はそう声を震わせた。

 主催した市民グループ「二ツ橋大学」のメンバーの一人で、精神障害者支援に取り組む杉浦幹さん(57)は事件後、互いの顔がみえる地域でこそ語り合わなければ、との思いを強めてきた。全国的な障害者団体による集会が開かれたり、有識者が発言を重ねたりしてきたが、「地域で暮らす私たちが語り合わなくては、共生への土壌は育たない。立場を超えて思いの丈を吐き出し、率直な気持ちを周囲が受け止め、意見や考えが違うことを分かり合う第一歩にしたい」。

 同じく主催団体のメンバーで、精神障害がある澤田高綱さん(43)は「精神障害者は施設に閉じ込めておけばいいという方向になりかねない」と危惧している。「容疑者が犯行時に精神障害だったかどうか判明していないにもかかわらず、地域から排除する流れが社会の中でつくられていないか」

 参加者からも自分たちが暮らす社会の問題として向き合おうとする発言が続いた。

 「福祉関係者だけでなく、地域のさまざまな人たちが語り合わないと同じような事件が再び起きてしまうのではないか」「障害者と接する機会を地域で増やさなくては」

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