相模原市の本村賢太郎市長は27日、今月末で閉店する伊勢丹相模原店(同市南区相模大野)の土地と建物について、持ち株会社の三越伊勢丹ホールディングスから野村不動産を優先交渉権者として売買交渉をしているとの説明を受けたと明らかにした。同日の市議会本会議で阿部善博氏(自民党相模原)の一般質問に答えた。
本村市長は23日に同社を訪れ、杉江俊彦社長と面会。野村不動産と交渉中であることを伝えられたが、検討されている後継施設や決定時期に関しては説明がなかったという。
同店の跡地について、本村市長は「商業・文化の核として引き続き位置付けていく考えであることから、それにふさわしい土地利用がなされるよう取り組む」と述べた。
市は、同店2階の店舗内通路が相模女子大学グリーンホール(市文化会館)などの周辺施設を結ぶ主要動線となってきたことから、今後も通路としての機能を維持するよう後継施設の運営会社と協議する方針を示している。
関係者によると、野村不動産は建物を取り壊し、マンションに店舗が入る複合ビルの建設を検討しているとみられる。