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認知症「不幸ではない」 当事者らセミナーで訴え

社会 | 神奈川新聞 | 2019年9月18日(水) 05:00

自らの能力を信じて、挑戦し続けることの大切さを訴えた4人の認知症当事者=16日、横浜市開港記念会館
自らの能力を信じて、挑戦し続けることの大切さを訴えた4人の認知症当事者=16日、横浜市開港記念会館

 認知症当事者4人によるパネルディスカッションなどで、認知症の人とともに生きることのできる地域づくりを目指した「ゆずり葉セミナー」が16日、横浜市中区の市開港記念会館で開かれた。4人は「勇気を出して気持ちを表せば、出会いがある」「残された機能に感謝し、自分の能力を信じて生きるべきだ」と訴え、認知症当事者が、自ら一歩を踏み出すことの重要性を訴えた。

 セミナーは、ゆずり葉の会の主催。パネルディスカッションのほか、医師による講演などを行い、介護関係者ら約130人が参加した。パネルディスカッションでは、日本認知症本人ワーキンググループの佐藤雅彦さん(65)=埼玉県、平みきさん(60)=茨城県、中田哲行さん(59)=東京都、福田人志さん(56)=長崎県=の4人が登壇した。

 佐藤さんは持論の「認知症は不便だが不幸ではない」ことを力説。「やりたいことはできると信じて、人の5、6倍時間がかかってもやる。62歳からピアノを始めて、3月には発表会もしました」と近況を語り、「認知症の人は何もできないと決めつけず、能力を引き出す援助をしてほしい」と訴えた。

 平さんは、レム睡眠行動障害などレビー小体型認知症の厳しい症状に苦しみながらも、ワーキンググループの活動などに取り組む日々を紹介し、「認知症になって出会いが多くあり、世界が広がった。多くの人に支えられ感謝している」と話した。中田さんは「若い頃に楽しんだスキーやゴルフに挑戦したい」と尽きない意欲を語った。

 福田さんは何もできないという認知症への偏見が当事者の心まで縛り、「負の連鎖」が生じていると指摘。「当事者が勇気を出して、心の自立と自己決定を楽しく明るく積極的に進めたい」と呼び掛けた。

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