世界保健機関(WHO)が定める「世界自殺予防デー」の10日、川崎市はJR川崎駅東口で街頭キャンペーンを行った。市自殺対策推進キャラクター「うさっぴー」をはじめ、約30人が参加。「一人で悩まず、相談してください」などと呼び掛けた。
キャンペーンは県司法書士会、かながわ女性会議、全国自死遺族総合支援センター、社会福祉法人川崎いのちの電話などが協力。サッカーJ1川崎フロンターレのマスコット「ふろん太」など市内で活動するマスコットキャラも登場し、相談窓口などを記した啓発グッズを手渡した。
厚生労働省の人口動態統計によると、市内の昨年1年間の自殺者は214人。市精神保健福祉センターの担当者は、市内の自殺者数は減少傾向にあるとしつつ、「一人で抱え込まず声を上げてほしい。また、周囲の人も悩んでいる人に気付いたら声を掛けてほしい」と訴えていた。
28日には、市高津市民館で、睡眠のメカニズムや、アルコールが心身の健康にもたらす影響について伝える「こころの健康セミナー」が開催される。午後1時半~4時半で入場無料。問い合わせは市精神保健福祉センター電話044(200)3195。