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検討委初会合
週1休養日なし3割 厚木市、中学の部活動問題改善へ

社会 | 神奈川新聞 | 2017年9月27日(水) 02:00

厚木市教育委員会が設置した部活動在り方検討委員会の初会合=市役所第二庁舎
厚木市教育委員会が設置した部活動在り方検討委員会の初会合=市役所第二庁舎

 過熱・肥大化が指摘されている中学校の部活動問題。改善に向けて厚木市教育委員会が設置した「部活動在り方検討委員会」の初会合が25日夜、開かれた。市教委の調査で運動部を中心に全体の約3割が週1回の休養日を確保できていない実態が判明。曽田高治教育長は「子どもたちの健康面の懸念、教員の長時間勤務や多忙化の要因にもなっている」などとして、課題解決に取り組む意欲を改めて示した。

 検討委は厚木愛甲地区中学校体育連盟会長(校長)、同文化連盟会長(同)、顧問の教員代表、部活動指導協力者、市PTA連絡協議会副会長ら学校関係者11人で構成。部活動時間や休養日の設定、指導員の配置など、運営適正化策の検討を目的とする。

 曽田教育長は「文部科学省が行った昨年度の教員調査によれば、大会の引率などで土日の部活動に関わる時間は10年前の2倍に増えた。国においても改善に向けたガイドラインの策定が進められている。検討委から提言を頂き、市としての改善策も示したい」とあいさつした。

 続いて、市教委が4~7月の1学期に全13中学校(174部)を対象に初めて実施した部活動調査の結果が報告された。テスト期間を除く14週において、週1回の休養日が確保できていない部は3割の60部だった。このほか、休養日が週1回だったのは79部、週2回は35部だった。

 週1回の休養日がない部活動の内訳は運動部53部、文化部7部。ただ、運動部でも競技によって過熱ぶりに差異が見られた。特に男子バスケットボールは設置する全11校がいずれも確保できていなかった。

 また、同様に学校間でもバラツキが見られた。7割の部で週1回の休養日がない学校がある一方、1割にとどまる学校もあった。

 調査結果に対してある委員は「バスケットボールは小学校時代にミニバスケを経験した部員が多いので熱心なのではないか。担当する学校はモットーとして大会翌日は休むことにしており、保護者にも最初に説明している」と指摘した。

 このほか、「部活動の教育的意義は大きいが、さまざまな事情から原則(週1回の休養日)が崩れ、こうした実態に至ってしまったのではないか」「子どもたちの成長に悪影響が出ないようにしてほしい」「スポーツ医科学の専門家の意見を聞きたい」など感想や意見が出された。

 市教育指導課は「検討委は月1回のペースで会合を持ち、年内に提言をまとめてもらう予定。国のガイドラインも示されるが、市教委としての基準も来年3月までに定めたい。次回以降、スポーツ医科学の専門家を招いた講演も検討している」と話している。市立中学校における生徒の部活動参加率は約8割という。


部活動問題改善の取り組み 行き過ぎた中学校の部活動を巡っては各地で議論が本格化している。スポーツ庁は5月、有識者会議を設置して練習時間や休養日の設定などのガイドライン作りに着手。海老名市教育委員会は8月、「休養日は原則週1日」など、静岡市教委が9月、「活動日は週4日」などを盛り込むガイドライン案を先行して示した。

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