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猛雨 命守るために(2)
「全員避難」で混乱も

社会 | 神奈川新聞 | 2019年9月4日(水) 21:26

 「横浜市等の事例や国のガイドラインを踏まえ、他都市の状況等の調査を行い、専門家の意見を聞くなど、発令の地域・対象者について検討する」

 今夏の避難対応を検証する資料に、こんな一文を載せた自治体がある。

 停滞した梅雨前線の影響で、6月下旬から7月上旬にかけて総雨量が一部で900ミリを超える記録的な大雨に見舞われた鹿児島市。問われたのは、市内全域を対象とした「避難指示(緊急)」の発令だ。

 その結果、「全員が避難所に行くことなのか、などと受け取られ、一部の市民に混乱を招いた」。鹿児島市は人口59万人余りだが、市が開設した避難場所で受け入れ可能な人数は8万5千人。一部の避難所に住民が集中するなどの問題も生じた。

 国のガイドラインは市町村による避難勧告などの発令対象区域について、「危険度に応じてできるだけ絞り込んだ範囲とすることが望ましい」としている。被災リスクの低い地域も対象区域に含めると、情報が軽視されて避難行動に結び付かなくなる逆効果の恐れがあるためだ。

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