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横浜・大口病院点滴殺人
患者死亡で病院会見、職員の関与「必ずしも否定できない」

社会 | 神奈川新聞 | 2016年9月25日(日) 02:00

険しい表情で報道陣の取材に応じる高橋院長(中央)ら=24日午後3時15分ごろ、横浜市神奈川区の大口病院
険しい表情で報道陣の取材に応じる高橋院長(中央)ら=24日午後3時15分ごろ、横浜市神奈川区の大口病院

 横浜市神奈川区の「大口病院」で入院患者の男性(88)が殺害された事件で、同病院側が24日、事件発覚後初めて報道陣の取材に応じた。高橋洋一院長は白衣姿で頭を下げた。事件に同病院の職員が関与した可能性は「必ずしも否定できない」と語った。

「この病院は終末期を迎えた重篤な患者が多い。今回がそれに多少関連している可能性はあると思う」

 高橋院長は、男性を巡る院内トラブルは「把握していない」とした上で、高齢者施設などで虐待事件が相次いでいることに触れてこう話した。男性も会話ができない重篤な状態だったという。

 会見には、女性看護部長と男性事務長のほか、顧問弁護士3人も同席し、男性が亡くなるまでの経緯などを説明。ただ、同じフロアに入院していた男女3人の死亡との因果関係や、点滴袋や注射針などの管理方法については「捜査に支障が出る」として明言を避けた。

 同病院ではこれまで、スタッフの飲料に異物が混入されたり、ナース服が切り裂かれたりするトラブルが起きていたことが判明。横浜市には7月上旬、「看護師のエプロンが切り裂かれた事件があった」との情報提供が寄せられた。8月中旬にも同じ差出人から「12日、病院スタッフの飲み物に漂白剤と思われるものが混入し、飲んでしまって唇がただれた」とのメールがあり、市は今月2日の定期立ち入り検査で再発防止の徹底を指導していた。

 24日の会見で高橋院長は「看護部内での出来事であり、院内で処理すべき問題と判断した」と説明、県警には届けなかったと明かした。一方、同病院は事件後、正面玄関1カ所だった防犯カメラを病棟内にも取り付けたほか、担当医や看護師らが入院患者や家族に対して転院を希望するかどうか個別で聞き取りを始めたという。

 
 

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