1. ホーム
  2. ニュース
  3. 社会
  4. 「顔に泥を塗った」港湾業界反発 経済界には賛意も

IR考 誘致表明の波紋(2)
「顔に泥を塗った」港湾業界反発 経済界には賛意も

社会 | 神奈川新聞 | 2019年8月25日(日) 05:00

独自の再開発案の実現を目指す横浜港運協会の藤木会長(左から2人目)ら=23日、横浜港運会館
独自の再開発案の実現を目指す横浜港運協会の藤木会長(左から2人目)ら=23日、横浜港運会館

 「昨日、林さんが私の顔に泥を塗りました」

 横浜市の林文子市長がカジノを含む統合型リゾート施設(IR)を山下ふ頭(横浜市中区)に誘致すると表明した翌23日。横浜港の港湾運送事業者でつくる横浜港運協会の会見で、藤木幸夫会長は「泥」という言葉を7回繰り返し、市長に不快感をあらわにした。

 会長は横浜港の実力者として、横浜の政財界に厳然たる影響力を持つ。会見では「命を張って反対する」と徹底抗戦の気炎を上げた。

 だが一方で、反対派の市民運動とは一線を画し、「私たちは自分たちでやる」と言明。市長に対しては直接抗議はせず、リコール(解職請求)運動にも否定的な考えを示した。

 「私に泥を塗ったのは林さんだけど、泥を塗らせた人が(別に)いることははっきりと分かっている」。だが会長は、最後まで具体的な言及を避けた。

■□■

 横浜港は1859年の開港以来、日本を代表する貿易港として物流で大きな役割を担ってきた。会長の発言力の源泉は、港で働く「港湾人」が市内経済を支えているとの自負にある。

 市が2017年に推計した横浜港の市内経済波及効果は所得の3割に上り、雇用創出効果は被雇用者の3割に当たる47万人に上る。市は近年、コンテナ物流やクルーズを強化し、雇用と税収の確保に努めてきた。

 一方、コンテナ化に対応していない山下ふ頭の貨物取扱量は年々減少。1980年には200万トンを超えていたが、2017年は15万トンと、横浜港全体の0・1%にまで落ち込んだ。

 横浜ベイブリッジの内側は、横浜・みなとみらい21(MM21)地区を抱え、観光など新たなにぎわいの場と期待される。市が整備構想の骨子案をまとめた際には同協会も議論に参画したが、「山下ふ頭は自分たちが開発する」との意思は崩さない。

この記事は有料会員限定です。

月額980円で有料記事読み放題/100円で24時間読み放題のコースも。詳しくはこちら

カジノ(IR)、リゾート施設に関するその他のニュース

社会に関するその他のニュース

PR
PR
PR

[[ item.field_textarea_subtitle ]][[item.title]]

アクセスランキング