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テロ未然に防止 検査態勢を公開 横浜税関川崎外郵出張所

社会 | 神奈川新聞 | 2019年8月24日(土) 05:00

爆薬の臭いに反応し、お座りして異変を知らせる爆発物探知犬ボルト号=川崎市川崎区の横浜税関川崎外郵出張所
爆薬の臭いに反応し、お座りして異変を知らせる爆発物探知犬ボルト号=川崎市川崎区の横浜税関川崎外郵出張所

大規模催し控え

 横浜市でアフリカ開発会議(TICAD、28日~30日)やラグビーワールドカップ(9月20日開幕)などの大規模イベントが開催されるのを前に、横浜税関は23日、川崎外郵出張所(川崎市川崎区東扇島)で、テロなどの未然防止に向けて実施している爆発物探知犬による検査を公開した。

 2016年から爆発物探知犬として配備されているジャーマンシェパードのボルト号(雄、7歳)が、鋭い嗅覚と持ち前の慎重な動作で郵便物を検査。異変を感じ取った際は、その場に座るなどして知らせるよう訓練を受けている。

 この日も、数ある検査物の中から、あらかじめ爆薬の臭いを付けたスポンジが入った段ボール箱に反応。念入りにクンクンすると、お座りの姿勢を取って、ハンドラーの職員に伝えた。このほか、X線検査装置なども公開した。

 同出張所は、外国から届く郵便物の約9割を取り扱っており、不正薬物の密輸摘発をはじめ、違法行為を水際で防ぐ拠点となっている。青山繁俊所長は「重要行事が控えている。職員一丸で、探知犬や検査装置の力を引き出して水際での安全確保に努めたい」と話した。

 
 

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