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動画、横浜市、IR誘致表明
市民団体、「不誠実な態度」抗議

社会 | 神奈川新聞 | 2019年8月23日(金) 00:27


 横浜市の林文子市長がカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致を表明したことに対し、反対派の市民団体や県内選出の国会議員や地方議員らが22日、抗議の声を上げた。市長への面会を求める市民ら約50人が詰め掛け、市役所は一時、騒然とした。

 誘致に反対する三つの市民団体は午後3時40分ごろ、市長室前に集まり、「反対署名を直接、市長に渡したい」と主張。「所管課が受け取る」と説明する市職員との話し合いは平行線が続き、ドアに押し掛ける市民を警備員らが制止する場面もあった。渡辺巧教、小林一美両副市長に3団体がそれぞれ抗議文を読み上げ、事態は収束した。


IR誘致反対の署名を林市長に直接手渡すことを求める市民ら=22日午後4時35分、横浜市役所市長室前
IR誘致反対の署名を林市長に直接手渡すことを求める市民ら=22日午後4時35分、横浜市役所市長室前

 中区の寿地区でギャンブル依存症の患者を診察する医師らでつくる「横浜へのカジノ誘致に反対する寿町介護福祉医療関係者と市民の会」は市役所で会見を開いた。越智祥太医師(51)は入場料や入場回数の制限など、IR整備法に盛り込まれた依存症対策について「依存症の深刻さが反映されていない」と指摘。「カジノを作らないのが一番の対策だ」と強調した。

 市役所前広場では、市民団体「カジノ誘致反対横浜連絡会」が緊急集会を開催。約200人(主催者発表)が関連議案の市会第3回定例会への提出を撤回するよう市に求めた。市職員有志でつくる市従業員労働組合の政村修委員長(57)がマイクを握り、「不誠実な態度だ。共感と信頼の市政を掲げながら、相反する対応と言わざるを得ない」などと声を張り上げた。

 一方、立憲民主党県連の阿部知子代表(衆院12区)は県庁で会見を開いた。阿部代表は「市長選で白紙と言いながら、ひそかに検討を進めてきた手法は『だまし討ち』に等しい。市民への説明責任を果たしておらず、不誠実と断じざるを得ない」と市長を厳しく批判。「党として断固反対。市民団体などと連携して誘致断念に追い込みたい」と語った。

 
 

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