伊勢原市内で17、18の両日、恒久平和と核兵器の廃絶を目指した市の催しが相次いで開催される。原爆投下から74年の広島を訪れた中学生の発表などを通じて、反戦への思いを深めていく。
18日は午後1時から、市民文化会館小ホール(同市田中)で「第33回平和のつどい」を開く。
同市の派遣事業「中学生ヒロシマ平和の旅」で今月5、6日に広島市を訪れて広島平和記念資料館を見学したり、平和記念式典に出席したりした生徒8人が、それぞれ感じた思いを発表する。東海大の学生が広島と長崎の被爆者にインタビューし、その様子をまとめた映像作品の上映もある。
17日は関連企画として同ホールで、子どもらにも向けた「平和をねがうおはなし会」を初開催する。
図書館などで活動する読み聞かせボランティアサークル「おはなしばる~ん」のメンバーが、「もっとおおきなたいほうを」「かわいそうなぞう」など戦争のむなしさや、悲惨さを伝える絵本や紙芝居を朗読。午前11時からと午後1時半から2回開催し、各6作品の披露を予定している。
また17、18日の2日間にわたって、戦争関連の資料や写真などを並べた展示コーナーも同会館に設ける。展示は両日とも午前10時から午後4時まで。
伊勢原市市民協働課の担当者は「発表や映像作品を通して原爆の被害を知り、平和について考えるきっかけになってほしい」と話している。いずれの催しも入場無料。問い合わせは、同課電話0463(94)4714。