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平和つなぐ 戦後74年の夏
原爆の記憶後世に 資料で伝える悲惨さ 横須賀

社会 | 神奈川新聞 | 2019年8月15日(木) 21:08

被爆瓦について解説する沼崎代表=横須賀市立市民活動サポートセンター
被爆瓦について解説する沼崎代表=横須賀市立市民活動サポートセンター

 原爆や戦争の悲惨さを伝える資料が29日まで、横須賀市立市民活動サポートセンター(同市本町)で展示されている。市内を中心に戦争体験の継承活動を続ける市民団体「被爆体験を語り継ぐ会」が主催。同会に寄贈された、広島で被爆した瓦も16日まで展示する。同会は「戦時中に思いをはせ、平和の尊さを改めて考えてほしい」と呼び掛けている。

 被爆瓦は、1945年8月6日に広島市内で被爆した市民が、原爆の惨状を忘れないためにと保管していた自宅の瓦の破片二つ。一部が黒く焼け焦げ、放出された熱線の強烈さを物語っている。その後、横須賀市内に転居し、同会のメンバーに託したという。

 会場ではほかに、同会のメンバーが調べてまとめた原爆投下後の広島の状況、子どもたちの戦時中の暮らしぶり、イナゴなどの虫も足しにしていた食料事情などを掲示。国連で採択されながら、日本が署名していない核兵器禁止条約などについても紹介している。

 同会は2017年12月に発足。被爆体験を後世に伝えるため、被爆者の体験談を聞き取って文字に書き起こしたり、映像に残したりしているほか、講演会や手記の朗読会なども企画している。同会の沼崎真奈美代表は「被爆体験を風化させないためにも、自分たちが原爆の恐ろしさ、悲惨さを伝えていきたい」と話している。

 展示は午前9時から午後10時まで。問い合わせは、同センター電話046(828)3130。

 
 

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