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サッカー親善試合、川崎市に延期の連絡 韓国・富川市

社会 | 神奈川新聞 | 2019年7月30日(火) 12:01

川崎市役所
川崎市役所

 川崎市は29日、友好都市の韓国・富川市と行ってきた中学生のサッカー親善試合について、今夏の開催の延期を伝える連絡が富川市からあったと発表した。今年は川崎市の選抜チームが8月21日から3日間の日程で訪韓する予定だったが、富川市側は日韓両政府の対立を挙げ、「円滑な進行が困難であると判断した」との見解を示したという。

 両市は1996年に友好都市として提携。提携20周年の2016年から青少年サッカー交流事業を始め、互いに中学生のサッカーチームを派遣してきた。

 延期を伝えるメールが川崎市に届いたのは26日午後。23年間にわたる両市の友好関係に触れた上で、「(交流事業は)お祝いの雰囲気で実施されなければならないが、現在の日韓関係のやむを得ない事情により円滑な進行が困難であると判断し、状況が整うまで延期することになった」と記されていたという。

 川崎市の担当者は「急な連絡で驚いている。選手たちが気の毒だ」と残念がる。ただ、富川市はメールで「今後とも友好関係の発展に向け、深い関係を築いていきたい」「準備を進めてきた関係者に申し訳ない」とも述べており、川崎市の担当者は「延期は本意ではなく、苦渋の決断だったのだろう」と心中を推し量った。

 福田紀彦市長は「友好都市として国家間の緊張がある中でも、これまで交流を続けてきた。富川市の申し出により事業が延期となったことは大変残念に思う」とコメントした。

 
 

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