北里大学相模原キャンパス(相模原市南区北里1丁目)に、チーム医療教育の拠点となる臨床教育研究棟が完成し、29日に関係者約140人が出席して竣工(しゅんこう)式と内覧会が行われた。
建物は、地上5階、塔屋1階建てで延べ床面積約1万3595平方メートル。隣接する大学病院本館と二つの連絡通路でつながる。授業や学会などで使えるIPE(多種職協働教育の英語略)ホールを中心に配置し、ラウンジや自習室、研修医室、図書館などが配置されている。5階には手術室と同様の設備がある「手術室シミュレーション」、4階にはチーム医療演習室を備え、実際と同様の環境下で医療実習が可能になる。
北里大を運営する学校法人・北里研究所の小林弘祐理事長が式典であいさつし、「全国に誇れる学部横断的課題解決型プログラムの展開が可能になる。チーム医療を全国に広めてくれることを期待したい」などと述べた。
会場には2015年のノーベル生理学・医学賞を受賞した北里大特別栄誉教授の大村智博士も姿を見せた。