相模原市緑区のコンビニ「ローソン相模原長竹店」でアルバイト店員の男性=当時(61)=が刺殺された事件で、殺人と銃刀法違反の罪に問われた経営者の男(63)=厚木市=に対し、横浜地裁は懲役15年(求刑懲役18年)の判決を言い渡した。
松田俊哉裁判長は判決理由で、被告は長年の友人関係にあった被害者に勤務態度を注意できず、対応に苦慮した末に殺害したと指摘。検察側は、被告の資金で株取引に失敗しながら謝罪しなかったことが主たる動機と主張していたが、松田裁判長は「背景にはあるものの、直接的には被害者への対応に苦慮したことと認められる」と述べた。
その上で、「コンビニ強盗に見せ掛けようとするなど計画性は高く、動機は短絡的」と非難した。
判決によると、被告は昨年11月24日午前2時15分ごろ、同店で出刃包丁と文化包丁で男性の腹部や首を突き刺し、殺害した。