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川崎・登戸児童殺傷1カ月
「元気なあいさつが最強」 防犯ボランティアら研修

社会 | 神奈川新聞 | 2019年6月29日(土) 05:00

効果的な子どもの見守り活動について理解を深めた研修会=横浜市中区の市開港記念会館
効果的な子どもの見守り活動について理解を深めた研修会=横浜市中区の市開港記念会館

 効果的で実践しやすい子どもの見守り活動について理解を深める研修会が28日、横浜市中区の市開港記念会館で開かれた。川崎市多摩区の登戸駅近くで児童ら20人が殺傷された事件から1カ月がたち、子どもの安全確保策に関心が高まる中、県内で防犯活動を展開するボランティアら約100人が出席。専門家は「笑顔で元気なあいさつ」を続けることが、悪意のある人物を寄せ付けない地域づくりに有効と説いた。

 研修会は県警と県防犯協会連合会が主催。冒頭、殺傷事件で犠牲になった2人の冥福を祈り、出席者全員で黙とうをささげた。

 東京都内でのパトロール活動などを通じ、強制力を持たない一般市民でも可能な防犯活動について提言している安全インストラクターの武田信彦さんが講演。「ボランティアによる見守り活動は地域安全の底力。皆さんに見守られた子どもたちが成長し、見守る側に加わる好循環も生まれている」と期待した。

 その上で、強制力を持たない活動だけに「厳格に見守りの範囲を決めておくことが大切」と指摘。活動が誤解されないよう▽子どもとの過度な接触を避ける▽保護を求められた際を除き、自分から車などに呼び込まない-などの注意点を伝えた。「『笑顔で元気にあいさつ』が最強の市民防犯。周囲に存在を見せることで不審者にバリアーを張れる」とアドバイスした。

 県警生活安全部は、ジョギングや花の水やりなどの日常の中で無理なく防犯活動に取り組む「ながら見守り」を紹介。メールなどで不審者情報を発信する際にも「防犯ボランティアからの情報提供が不可欠」と協力を求めた。

 中学校のPTAで活動する横浜市戸塚区の主婦(43)は「川崎の殺傷事件のように突発的な事件を防ぐのは難しいが、研修をヒントに子どもの被害が最小限になるような活動をPTAで考えたい」と話した。

 
 

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