横浜市の一部の小学校に給食を調理・提供している業者の調理機器内からネズミの死骸が見つかった問題で、市教育委員会は18日、中止している同業者による米飯の提供を19日から再開する、と発表した。ネズミの侵入経路が特定され、再発防止策が取られたためという。
市教委によると、死骸が見つかったのは、同市総合パン・米飯協同組合(同市金沢区)の工場内のスチーム式コンベヤーの炊飯機器内。10日午前の製造終了後、調理員が米に水分を吸収させる水槽の横で発見した。
同組合は13日、市保健所などに報告書を提出。専門業者が点検した結果、工場内の3つのドアの下にあった1~2センチの隙間が侵入経路とされ、侵入防止器具などを設置した。テスト炊飯を行い、問題がないことが確認されたという。
同組合で製造された米飯は10日、市内150の小学校(児童数計7万6492人)で提供される予定だった。市教委が連絡したものの、1校で回収が間に合わず、計70人の児童が食べた。健康被害の報告はないという。米飯提供が中止されていた間、別業者の米飯やパンで代替していた。