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相模原障害者施設殺傷
やまゆり園新施設、2カ所に66人ずつ 相模原と横浜に

社会 | 神奈川新聞 | 2019年6月9日(日) 05:00

新設する施設の定員規模を入所者家族に説明する県の担当者ら=8日、横浜市港南区の津久井やまゆり園芹が谷園舎
新設する施設の定員規模を入所者家族に説明する県の担当者ら=8日、横浜市港南区の津久井やまゆり園芹が谷園舎

 2016年7月に入所者19人が殺害される事件が起きた県立障害者施設「津久井やまゆり園」の建て替え計画で、県は8日、事件現場となった相模原市緑区の千木良地域と、仮移転先の横浜市港南区の芹が谷地域に21年度に新設する二つの施設の定員をそれぞれ66人とすることを明らかにした。現時点での利用者本人のおおまかな意向を踏まえた判断で、個々の入居先は本人の希望や家族らへの聞き取りなどをさらに重ねて決定する。

 芹が谷園舎で同日開いた説明会で入所者家族に報告した。

 県の説明によると、同園では17年9月以降、利用者123人を対象に、本人の意向を反映させて今後の暮らしの在り方を探る「意思決定支援」を進めてきた。

 グループホームや他の入所施設に移るなどした利用者を除く100~110人を調査した結果、千木良と芹が谷のそれぞれを選択する利用者が3分の1ずつおり、残りの3分の1の利用者がいずれかを望む可能性があるとの傾向が把握できた。

 県は21年度中の入居完了を目指しており、現時点での利用者の意向を整理した上で「建築スケジュールから逆算して判断した」(柏崎克夫福祉部長)。個々の入居先を決める作業は20年度後半から始める。定員超で希望する施設に入れない場合は、時期が遅れても入れるように調整する。

 県の計画によると、居住棟はいずれも1ユニット11人。ユニット間に支援員の部屋などを設け、互いのユニットを支援できる形にする。強度行動障害がある利用者への対応など専門性を維持するほか、敷地内に地域との交流ゾーンも設ける。

 この日の説明会で、出席した入所者家族からは「妹がどちらに振り分けられたのか。その判断が共有されないと、ブラックボックスのようで不安を感じる」「はっきりとした意向が分からない段階で定員を決めるのは拙速ではないか」などの意見が出た。


説明会終了後に会見する津久井やまゆり園家族会の大月和真会長=8日、横浜市港南区の同園芹が谷園舎
説明会終了後に会見する津久井やまゆり園家族会の大月和真会長=8日、横浜市港南区の同園芹が谷園舎

 終了後、取材に応じた同園家族会の大月和真会長は「家族は意外な結果と受け止めている」と指摘。1施設最大88人とされていた計画などを念頭に「段々と規模も縮小し、自分たちの思いが伝わっていないという気持ちがある。(県と家族の)お互いが不信感ではなく、信頼し合って再生が遂げられるように頑張らなくてはいけない」と話した。

 県は事件直後、家族会の意向を踏まえて千木良地域に150人程度の大規模施設を再建する方針を決めたが、障害者団体などから異論が相次いだ。そのため、福祉の有識者らでつくる県の専門部会での審議を経て、施設を2カ所に分散し、小規模化させる基本構想を17年10月にまとめた。定員規模については、意思決定支援を経て決めるとしていた。

住民と交流、笑顔の輪 芹が谷園舎でイベント

 19人が犠牲になる殺傷事件が起きた県立障害者施設「津久井やまゆり園」(相模原市緑区千木良)の入所者の仮移住先になっている横浜市港南区の同園芹が谷園舎で8日、交流イベント「笑顔がキラリ☆いい日交流会」が開かれた。利用者をはじめ、同園の関係者と地域住民がともに楽しい時間を過ごした。

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