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患者の体内にチューブ忘れる 横浜、2016年度に市民病院で医療事故

社会 | 神奈川新聞 | 2017年8月5日(土) 02:00

 横浜市は4日、市民病院(同市保土ケ谷区)で男性患者の体内にチューブの一部を残存させる事故が発生したと明らかにした。市立3病院で2016年度に発生した医療事故はこの1件で、脳卒中・神経脊椎センター(同市磯子区)、みなと赤十字病院(同市中区)の2病院で過失事故はなかった。

 市民病院での事故は、胆のう炎の治療のため、男性患者の腹部に挿入したチューブの一部約9・5センチを、昨年7月の開腹手術で除去し忘れたもの。胆のうと肝臓の癒着が強かったため、本来は1カ所だけ切断するチューブを2カ所切断、中間部分が肝臓内に残存したという。

 同年11月に患者が動悸(どうき)を訴えたため検査したところ、チューブが体内を移動して胸腔(きょうくう)内に残存しているのを確認。胸腔鏡手術で除去した。患者は術後、回復しているという。

 一方、医療事故には至らなかったものの、医療従事者が「ヒヤリ」「ハット」した事例は市民病院3542件(前年度比238件増)、同センター1494件(同75件増)、みなと赤十字3848件(同242件増)。いずれの病院も薬の処方、チューブなどの使用管理、患者の転倒・転落などが上位を占めた。

 市は、病院側の過失が明らかで患者が死亡するなどの重大な結果が発生した事故は即時公表、それ以外の事故は一括公表している。

 
 

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