
2019年のラグビーワールドカップ(W杯)日本大会や20年の東京五輪・パラリンピックの開催を控えて、松本純国家公安委員長が7月31日、県内の会場予定地や県警テロ対策部隊による訓練などを視察した。松本氏は「緊張感を持って任務に当たっていることが確認できた。引き続き訓練を積み重ね、関係機関と連携して警備に万全を期したい」と述べた。
松本氏はヘリコプターに搭乗し、W杯などの会場になっている横浜国際総合競技場(横浜市港北区)、横浜スタジアム(同市中区)、江の島ヨットハーバー(藤沢市)を上空から確認。その後、パシフィコ横浜(横浜市西区)で県警機動隊の銃器対策部隊や爆発物処理隊によるテロ対策訓練を見守った。
訓練は、国際会議が行われているパシフィコ横浜に自動小銃を持ったテロリスト2人が現れたとの想定で実施。銃器対策部隊が2人を制圧した後、不審車両から爆発物に見立てたバッグを発見し、爆発物処理隊が処理した。
松本氏は「気迫あふれる勇姿に接し、大変頼もしく感じた」と講評。「厳しい国際テロ情勢の下、国際的に最高度の注目を集める行事の警備を完遂するには、皆さんの高い事案対処能力が必要不可欠」と激励した。