初級幹部を育成するため、海上自衛隊の遠洋練習航海部隊が21日、横須賀基地(同市西逸見町)から出航した。10月下旬までの約5カ月間、環太平洋地域の計11カ国を巡り、航海技術などを磨くとともに訪問国との友好も深める。
1957年以降、63回目となった今回は、2、3等海尉の初級幹部188人を含む計577人が参加。練習艦「かしま」と護衛艦「いなづま」に分かれて乗船し、10月24日までの157日間で、米国、ペルー、パラオなどを訪問する。
出航を前にした式典で、山村浩海上幕僚長は「航海を通じて海を知り、強い精神とリーダーシップを育んでほしい。思いやりとユーモアを忘れず、仲間との真の信頼関係を築いてほしい」とあいさつした。
家族や隊員のほか、海自OBら約千人が見送った。