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病気・障害関係なし 誰もが楽しめる舞台を  5、6日 横浜で「心魂」公演

社会 | 神奈川新聞 | 2017年8月2日(水) 13:23

パフォーマンスをする「心魂プロジェクト」のメンバー。右から3人目が寺田さん、同5人目が有永さん =パシフィコ横浜
パフォーマンスをする「心魂プロジェクト」のメンバー。右から3人目が寺田さん、同5人目が有永さん =パシフィコ横浜

 病気や障害の有無に関係なく、一緒に楽しめる舞台を-。そんな思いから、病院や特別支援学校などに出向きパフォーマンスを届ける横浜の団体がある。NPO法人「心魂(こころだま)プロジェクト」(横浜市西区)。劇団四季や宝塚歌劇団などで活躍した俳優とプロの音楽家で構成し、国内外で活動。5、6日には、横浜ラポール(同市港北区)で一般公演を行う。 

 色鮮やかな衣装を着たメンバーが、客席にいる車いすの子どもの手を取り、一緒に歌う。別のメンバーが吹く楽器に触れる子どもも。7月に開かれた福祉イベント「ヨコハマ・ヒューマン&テクノランド2017」でのパフォーマンスには大勢の観客が集まり、予定外のアンコールが行われるほど盛り上がった。

 「心魂」は2013年に発足。病院などで無償で行う「デリバリーパフォーマンス」と、その資金をつくるための有料公演が活動の柱だ。メンバーは14人。昨年は100日近く全国を回り、病児向けの活動は1年先まで予定が埋まっている。

 立ち上げた寺田真実(まさみ)さん(45)は、会社員から劇団四季の俳優に転じて「キャッツ」など看板公演に数多く出演した。順調にキャリアを重ねていたが、40歳のときに心機一転。観劇した障害児の親からの手紙が忘れられなかったこともあり、「劇場に自力で来られない子どもの元に、自分たちから行きたい」と、四季や宝塚で活躍した代表理事の有永美奈子さん(39)ら、仲間と活動を始めた。

 立ち上げからしばらくは、なかなか声がかからなかった。客席と舞台に距離があると、車いす利用者は見えづらいと分かり、「見る人のそばで目を見て、初めて分かることもある」(有永さん)とメンバーが自然に客席で来場者と触れ合うように。音楽を聴いて表情が変わったり、楽しんだりする子どもの様子を見た親らから、徐々に評判が広がった。

 どの活動でも、大切にするのはみんなが一緒に楽しむことだ。

 生の舞台は通常、観客も静かに見なければいけない緊張感がある。だが、心魂の公演では、病気などの影響で急に声が出てしまう観客がいても構わない。寺田さんは「それが自然なことだし、私たちも子どもから教えられている」という。

 横浜ラポールでの公演「あなたへの贈り物」は、天井にも映像を投影し、体を動かすことが難しい人でも楽しめる「プラネタリウム・ミュージカル」と銘打つ。少女が宇宙に旅立ち、星との出会いを通じて、未来は自分の手の中にあると気づく物語だ。寺田さんは「病気のあるなしに関係なく、一緒に楽しめることをやりたい。この活動で、互いの心の距離が近づけばいいなと思っている」と話す。

 公演は、大人4500円、小学生以下3500円。問い合わせは、同プロジェクトのメールinfo@ideal-partners.biz

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