NPO法人「じん肺アスベスト被災者救済基金」(横須賀市米が浜通)は2、3の両日、石綿(アスベスト)被害の電話相談に応じる「肺ガン・アスベストホットライン」を開設する。
肺がんの被害に関心を持ってもらうとともに、一人親方や下請け労働者の労災補償問題、国や企業の補償責任に関する相談に専門家らが応じ、医療機関の紹介なども行う。
同基金によると、肺がんは▽アスベスト関連の疾患を診察できる医師が少ない▽退職して長期間がたつ場合、会社の協力が得られない▽厳しい労災認定基準を国が変えていない-などの理由から、労災として認められにくいのが現状という。
ホットラインは、救済されていないアスベスト被害者の掘り起こしなどを目的に1997年に始まり、今年で21回目。昨年は23件の相談があった。
今回は神戸市のNPO法人「アスベスト被害者救済基金」も共催で同日に実施。時間はいずれも午前10時~午後5時で、相談番号は東日本からは横須賀電話046(827)8570、西日本からは神戸電話078(382)2118。