
梅雨入りを前に、県警は10日、厚木市上落合の県消防学校災害救助訓練場で風水害に備えた訓練を行った。県内54署から地域、警備課員計108人が参加し、救命ボートの操船や土砂かきなどを実践した。
ゲリラ豪雨や台風などに備えるため、訓練は毎年この時期に実施。災害発生時に派遣される県警の即応対策チームや、広域緊急援助隊特別救助班のメンバーらを指導役に、各署員が知識を学ぶことで、即応力を高めることを狙っている。
水害を想定した訓練では救命ボートを活用。高所に避難し孤立した人々の救助を念頭に、「現場に行く前にできるだけ情報を収集し、救助手法を検討することが大切」と助言を受けた上で、複数人で乗り込み操船した。土砂災害を想定した訓練ではスコップで土砂を取り除いたり、土のうを作ったりした。