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相模湖・ダム完成70年 建設殉職者を悼む

社会 | 神奈川新聞 | 2017年7月31日(月) 02:00

相模湖・ダム建設殉職者合同追悼会で献花する出席者=県立相模湖交流センター
相模湖・ダム建設殉職者合同追悼会で献花する出席者=県立相模湖交流センター

 相模ダム建設時に命を落とした労働者を悼む「相模湖・ダム建設殉職者合同追悼会」が30日、県立相模湖交流センター(相模原市緑区与瀬)で開かれた。ダム完成から70年を迎えた今年は約330人が参加。強制連行された中国・朝鮮半島出身者を含む殉職者に思いをはせるとともに、昨年7月に地元の障害者施設「津久井やまゆり園」で発生した殺傷事件にも触れ、永遠の平和と友好を祈った。地元住民らでつくる実行委員会(塚田滋実行委員長)の主催で、39回目。

 ダム建設には全国から集められた労働者や学生、地元住民のほか、中国人兵士の捕虜や朝鮮半島から強制連行された人など延べ約360万人が従事した。ダムは1947年に完成したが、劣悪な労働環境での作業で80人以上が殉職したという。

 追悼会の冒頭、事務局の太田顕さんが障害者施設殺傷事件について説明するとともに、両方の犠牲者に対する黙とうを要請。塚田実行委員長が「絆を大切にしたい。やまゆり園も以前のように園生が地域に溶け込み、自然の風景として再び開園することを願います」とあいさつした。

 各国の代表者らがあいさつし、参加者全員で壇上に花を手向け、志半ばで亡くなった人たちの冥福を祈っていた。

 地元の市立北相中学校の生徒が「相模湖讃(さん)歌(か)」を朗読。市立千木良小学校の児童が合唱するなど、歌や演奏で犠牲者を追悼した。

 同センター2階の市立相模湖記念館では8月4日まで、当時の写真などダム建設資料を展示している。入場無料。

 
 

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