米海軍横須賀基地(横須賀市)に配備されている原子力空母ロナルド・レーガンのメンテナンス作業に伴って生じた低レベルの放射性廃棄物の搬出作業が2日、同基地で行われた。作業用手袋や雑巾などが収容されたコンテナ4個が、クレーンを使ってR・レーガンから直接運搬船に移された。運搬船は米国に戻り、廃棄物は最終処理される。
先代の原子力空母ジョージ・ワシントンが2008年に同基地に配備された翌09年以降、同様の作業はほぼ毎年行われている。
市民団体「原子力空母母港化の是非を問う住民投票を成功させる会」の呉東正彦弁護士は「(作業は)基地周辺の市民と基地従業員を放射能汚染にさらす危険を常態化させるもの」とコメントを出した。基地周辺を小型船で監視する市民団体「ヨコスカ平和船団」は、2隻の船から横断幕を掲げて抗議した。