県警は、天皇の代替わりに伴う10連休(27日~5月6日)に交通事故対策を強化する。県警交通部は「前例のない長期連休で、交通環境への影響を予測しづらい」と指摘。「事故で連休が台無しにならないよう、ドライバー、歩行者とも交通ルールを順守し、日程や心に余裕を持って行動してほしい」と呼び掛けている。
県警は10連休中、重大事故に直結する主要道路での速度超過や携帯電話使用などの取り締まりを強化。最新の自動速度取り締まり装置も活用して、要所で警戒に努める。渋滞の要因となる違法駐車にも目を光らせ、観光地周辺では入庫待ちの車両が周辺の通行に影響を及ぼさないよう、商業施設などの事業者に適切な対応を取るよう呼び掛けている。5月1日午前0時の改元に合わせた暴走族などによる集団暴走事案への警戒も強化する。
また、4月に入ってバイク乗車中の死亡事故が急増。今年(4月23日現在)の交通事故による死者40人のうち10人がバイク乗車中だが、4月に入り6人が亡くなった。交通部は「長期連休に加え、気候も温暖になり、箱根などにツーリングに出掛ける人が増える」とみて、二輪車の事故防止対策にも注力する。
行楽などで県外から訪れ、道路事情に不案内なドライバーがカーナビなどに目を奪われることによる脇見事故も増えるとみる。交通部は「平成から令和に安全運転のバトンをつなぐ意識を持って、ハンドルを握ってほしい」としている。
高速道路4社は、10連休中に10キロ以上の渋滞が発生する件数は、前年の3割増と予測。一方で、休暇が長く、混雑が分散するとみて、30キロ以上の渋滞については前年から3割減と見込んでいる。