神奈川県教育委員会は、入学試験に学力検査を課さず学び直しを支援する「クリエイティブスクール」に指定されている県立高校に、就労支援の専門家「スクールキャリアカウンセラー」(SCC)を2017年度から配置する方針を決めた。既存の田奈高校など3校と、来年度から新たに加わる大井高校、大和東高校の全5校に置き、生徒の就労支援に注力する。
15日の県議会第3回定例会本会議で、かながわ民進党の石川裕憲氏(川崎市麻生区)の一般質問に桐谷次郎教育長が答弁した。
クリエイティブスクールの田奈高では独自にキャリアカウンセラーの資格を持った専門のSCCを置き、就職を中心に在学中から卒業後も含めてキャリア支援をしている。
石川氏は、就職希望の生徒の多いクリエイティブスクールには、就労を指導するSCC配置が必要とただした。桐谷教育長は田奈高のSCCについて「進路未決定者が減少し、就職者数が大幅に向上するなど大きな成果を上げている」と説明。「新たに設置する2校を含めた全てのクリエイティブスクールに、優先的にSCCを配置することを検討していく」と答えた。