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若い世代、塾で防災考える 平塚で津波避難の意見交換

社会 | 神奈川新聞 | 2019年3月17日(日) 05:00

津波避難の方法を話し合う東海大の学生ら。その意見に地元住民も関心を寄せていた=平塚市撫子原のなでしこ公民館
津波避難の方法を話し合う東海大の学生ら。その意見に地元住民も関心を寄せていた=平塚市撫子原のなでしこ公民館

 若い世代に地震・津波防災への意識を高めてもらう「平塚むすび塾」が16日、平塚市内で開かれた。地元の東海大生が図上訓練を通じて海辺からの避難方法を考え、生き延びるために必要な準備や行動について意見を交えた。

 図上訓練は、市内の海岸で花火大会を見物中に巨大地震が発生し、津波が押し寄せてくる場面を想定。スマートフォンに届く緊急地震速報や大津波警報などを基に、分刻みでどう行動するかを話し合った。

 文化社会学部と工学部の学生計5人が2グループに分かれ、避難開始のタイミングや経路を白地図の上に書き込んだ。「こっちは川があって危ない」「逃げる場所がない」と戸惑いながら取り組み、地形や建物の状況を日頃から把握しておくことが大切と気付いた。

 白地図に書き込んだルートと、津波の浸水予想範囲などが色分けされた「逃げ地図」を見比べ、安全な経路かどうかも確認した。

 文化社会学部から参加したのは、11日に県内のテーブルテレビ局で放送された東海大の防災特別番組の制作メンバー。特番で実際に走って避難する企画を担当した2年の多田菜奈美さん(20)は「企画によって狭い道は倒れてくるものが危険だと分かったので、今回は広い道を選んだ。今後に生かしたい」と学びの重要性を実感していた。

 むすび塾は、河北新報社(仙台市)が東日本大震災の教訓を広めようと全国展開している小規模な防災ワークショップ。昨年2月に神奈川新聞社との共催で平塚市内で実施されたことから、市が内容を練り直して独自に継続した。市災害対策課は「若い世代の関心をいかに高めるかは大きな課題。今後も開催したい」としている。

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