
1992年7月、強盗致傷容疑などで指名手配された男を追跡中に凶弾に倒れ、殉職した県警の鈴木将人警部補=当時(31)=の二十六回忌を前に、県警幹部らが7日、相模原市緑区大島の長徳寺にある墓を訪れて冥福を祈った。
相模原市出身の鈴木警部補は、父親の背中を追うようにして84年に入庁。機動捜査隊員だった92年7月8日、連続強盗致傷事件の容疑者を大和市内で確保しようとした際、拳銃で胸を撃たれて亡くなった。
この日は、早川智之刑事部長や機動捜査隊の土屋重雄隊長ら7人が墓参した。真夏を思わせる日差しが照りつける中、菊の花を手向けて黙とうした。
早川刑事部長は「犯人検挙に対する思いにあらためて敬意を表し、事件解決に取り組みたい」と決意。土屋隊長は「隊員はあなたの正義感と勇気を引き継ぎ、日ごろの訓練にまい進している。悲劇は繰り返さない」と誓いを新たにした。