東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から8年になるのに合わせて、秦野市内で10日、「原発のない安全・安心な社会をめざそう 脱原発パレード」が行われた。参加者約40人が原発事故の教訓を風化させまいと行進し、再生可能エネルギーへの転換などを呼び掛けた。市民有志でつくる「『脱原発グリーンパレードinはだの』を歩く会」の主催。
おおがみ公園(同市尾尻)を発着点に行われ、参加者は鎮魂の思いを込め1分間黙とうした後、午後2時ごろに出発。「脱原発」「福島を忘れない」などと書かれた横断幕などを手に、楽器演奏と合わせて声を上げながら約1時間かけて約4キロを歩いた。同会代表の中村雅彦さん(60)は「原発は危険な施設。今すぐなくした方が良い」と訴え、「国はドイツのように再生可能エネルギー導入や、福島から避難しておられる方の補償を考えてほしい」と思いを語った。