横浜市立中学校の一部で、15分程度が多い昼食時間を延長しようとする動きが出ていることが19日、分かった。市教育委員会からの要請を受け、青葉、磯子、金沢の3区の学校が20分にすることを検討している。保護者らからは「弁当が食べきれない」といった指摘が多く上がっており、追随する学校が今後、出てきそうだ。
同日の第1回市会定例会本会議で、鯉渕信也教育長が横山正人氏(自民)に答えた。
学校のカリキュラム編成は、それぞれの校長に委ねられている。市教委は5日の校長会で、各校に昼食時間の延長を要請。結果、3区の学校が検討しており、新年度から実施するとみられる。
市立中の希望者向け配達弁当「ハマ弁」を利用する場合、5分の準備時間で所定の場所に取りに行き、15分間で食事しなければならない。
教育長はこうした現状も踏まえ、「食育の観点からもゆとりある食事時間を確保することは大切」と指摘。「ハマ弁の喫食率が今後上がっていくと、現在の準備時間では足りなくなる。昼食時間全体の在り方を学校と協議する」と述べた。