法性寺(逗子市久木)の山門から本堂正門までの坂道を駆け上るイベントが2月11日、開かれる。津波で多くの犠牲者を出した東日本大震災を教訓に、高台への避難を体験してもらおうと、被災地支援団体「逗子災害ボラバスターズ」が企画した。
コースは約150メートル。楽しんで走ってもらうため、子ども連れや車椅子利用者ら誰でも参加可能なものや、中学生以上の男女で着順を競うものなど四つの部門で行われる。
団体は震災後、宮城県女川町と岩手県陸前高田市で、畑の開墾の手伝いや仮設住宅でのイベント企画など支援活動を続ける。女川町内で町民が高台まで走って競う「津波伝承 女川復幸男」と銘打ったイベントが行われていることを知り、「同じ沿岸部の逗子でも教訓を継承したい」と主催者に許可を得て、3年前から始めた。
団体の服部誠さんは「震災を忘れず、高台へすぐ逃げ、自分の命を守ることの大切さを体感してほしい」と話している。問い合わせは服部さん電話080(5095)5763。