藤沢市は29日、2020年東京五輪のセーリング競技会場となる江の島周辺でのテロ災害を想定した図上訓練を市役所で実施した。各部局の市職員ら約100人が参加し、発生前から国が緊急対処事態に認定するまでの初動段階の対応策を検討した。
訓練は、(1)小田急線片瀬江ノ島駅の電車内で爆発が起き、多数の乗客が死傷(2)江の島ヨットハーバーのヨットハウス内で化学剤が散布され、多数が死傷-というテロ2件が同時に発生した想定で行われた。
「発生前にどんな対応を取るか」などの共通課題に加え、各部局ごとの個別課題が示された。担当職員は真剣な表情でテーブルの地図上の情報から状況を把握し、市国民保護計画などを参考に具体的な対応策を検討した。