今月26日の文化財防火デーを前に、三之宮比々多神社(伊勢原市三ノ宮)で24日、合同放水訓練が行われた。市消防署員と消防団、神職ら54人が参加し、地域の文化財を守る思いを新たにした。
同神社には県重要文化財の「鶉甕(うずらみか)」、関東最古と伝わる市重要文化財の「狛犬(こまいぬ)」1対が納められる。訓練は神社本殿から出火し、煙が上がっているのを見つけた総代が119番通報した想定で実施した。
総代2人が文化財に見立てた段ボールを搬出。続いて消防署員が、高所救助車と、下から水を噴き上げる水幕ホースを使い、水のカーテンで延焼を食い止めた。
総代や神職が消火器の使い方を学ぶ訓練もした。同神社の永井治子宮司(74)は「伊勢原は文化財が豊富で、宝庫と言われている。皆さま方のお力をいただき、守っていきたい」とあいさつした。